『菅野・労働法』の待望の改訂 労働審判員連絡協議会の名誉会長と名誉副会長の共著が実現

    「労働法」第13版 菅野和夫、山川隆一共著  弘文堂、法学講座双書

    2024年4月15日 発行  7千円+税

 山川隆一明治大学教授(東京大学名誉教授)を共著者として迎え、第12版以降4年間の多数の法改正や新法制定をフォローし、重要な裁判例や実務の現状にも目配りした実務家必携の「労働法のバイブル」1408頁(181頁増)労働審判を扱う事件での疑問点を調べる上で、全般的に深堀できる書籍。

 名誉会長と名誉副会長の改訂作業はZoomを併用しての頻繁な会合や原稿交換を行って実現したとのこと。労働審判に関わる記載部分でも増補がなされており、「労働審判員の任命」の項では、新たに当協議会の結成やウエブサイトも紹介された。「労働審判員の職務の遂行と公民権行使の保障」の新項では、労働審判期日の他、記録閲覧の時間も職務遂行として保障されうると解説されている。